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「秋原さん、もうちょっと自分を大切にしたらどうですか!?
だいたい秋原さんは…いえ、椿ちゃんはいつもそう。」
「つ、椿ちゃん!?」
「ええ、椿ちゃんでいいよね、私は椿ちゃんが反省するまでぜっったいに許さないから!!!」
美香はぶつけ放題で椿に怒る。
「すみませ「謝るのはまだ早い!椿ちゃんはだいたいね、もうちょっと自分の意見を言っても平気だしもうちょっと悪い子にならないとダメなの!」
「は、はい…」
「ちょっとはずるいことしたり、言うこと聞かないで反発くらいすればいいじゃない!
それなのにいっつもお利口さんで…そんなに誰かに迷惑をかけるのが怖い?
少しは周りの人に頼って!私は心配。椿ちゃんってなんだか私の弟みたいに可愛いよ。だからとても、とても心配…」
「…」
「もう耐えられないわ。ねえ監督?! 椿ちゃんはもう少し人に頼ったほうがいいと思うわ。」
「う、う、うん。僕もそう思うけどもうそこまでにしてあげ…「だって心配なんだもの。
今まで生きてきた中でここまで正直で真っ直ぐな人見たことがなかったわ。
だから椿ちゃんには少しは悪い子になってほしいわ。だから…「七瀬さん、もうそこまでにしてください。」
「あ、相沢さん…」
美香は涙が床に水たまりを作るくらい泣いて今まで募っていた椿への心配などが一気に爆発した。
「…っ。言いすぎたわ。ごめんなさ「謝らないでください…。美香さん。」
少し震える声で椿は少し泣きそうに笑う。椿は嬉しかった。
「ありがとうございます。」
「椿ちゃん…」
「そんな風に思っていてくれたのがとても嬉しいです。わかりました。俺、頑張って悪い子になれるように努力しま「「それはダメ」です。」
美香と明弘が同時にダメだと言う。
「…え、はい。」
「秋原さんはもうちょっとわがままを言うべきだとということで悪い子になるのとはまた別です。」
相沢の言葉に美香がウンウンと頷く。
「わがまま…ですか…」
「あー僕久しぶりに感動しちゃったよ。美香ちゃんありがとう。こんなに熱い気持ちになるなんて!!相沢くんかっこいい!僕は怖くて止められやしなかった!椿君もなんか謙虚で偉い偉い!」
監督が手を叩きながら滝のように涙を流す。
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