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「椿、ちゃんと食べてね!」
「ありがとう。陸はいっぱい食べるね。」
「いや、陸が食べすぎなんだってば。」
拓海が笑って陸に苦手らしいトマトをあげる。
美香と光岡さんと春樹が話していて、相沢は拓海と話している。
「要、食欲なかったらあれですけど…食べる?」
敬語を使っていいのやらタメ語でいいのやらわからない…
「じゃあ卵焼き!」
「はい。」
「僕、甘い卵焼き好きなんだ!椿はどっち派かな?」
「えっと、醤油かな。」
この演技かどうかわからない要の対応はどうすればいいかは正直言ってわからない。
逆に冷たい態度の方が話しやすい…
「要さん、今日元気、ない?」
陸が口いっぱいに食べ物含んで聞いてくる。
「うーん、そうかも…」
首を傾げて口元に手を添えながら考えるふりをする。
「大丈夫!?」
「大丈夫!大丈夫だよ!」
笑顔を見せて要は笑う。
本当に大丈夫だろうか…
「そっか…声とかは?」
「それは大声を出す演技があってね〜ちょっと、喉痛めちゃったかな〜」
「そっか、要さんも大変だね。ちゃんと大事にしするんだよ!」
陸がこれ以上何も聞かなかったことにホッとする。
「椿ちゃーん❤︎本当に…きれいなかーおー❤︎」
「えっ…」
「あーあ、美香が飲みすぎてる…」
じゃあわかっているならマネージャーさんがお酒飲み過ぎるのを止めてくれという風に椿は佐藤春樹に目線を送ると苦笑いしている。
「椿ちゃーん❤︎」
頭をなでなでして笑っている。
「あははははっ!」
陸も大笑いしてだんだんさっきより顔が少し赤くて壊れ始めている。
要は横で異常な速さでお酒を消費している。
そして全部のボトルを飲み干すとテーブルに音を大きく立てて置いてから、数秒椿を見詰めていることから要が本気で酔っていることがわかった。
「…」
「これ、度の強いやつ…」
お酒に強い要でも流石にこの強いお酒を大量に飲んだら酔うだろう。
じーっと椿を見てはプイッとそっぽを向いてでもまた見てそれが続く。
誰か助けてと思ってもこれはこれでさっきの可愛いキャラよりも正直で、対応しやすくてわかりやすい。
立川涼介との事もあって元気がなかったから陸と美香が楽しくしてくれて気が少し楽になった。
そう思ってはいたけど…
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