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ようこそ、異世界へ①
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僕が目を覚ました時、辺りに広がっている景色は薄暗い学校の旧校舎の体育倉庫ではなく、見慣れない場所だった。
まだ頭がボーッとしているが、今の状況が不自然なのは、何となく分かる。
僕らは旧校舎の体育倉庫の中にいたというのに、眩しい太陽の光がギラギラと僕を照らしていると分かったからだ。
とりあえず、一旦体を起こしてから辺りを見渡してみる。遠くの方に透き通るように綺麗な海が見える。そして、大きな船も何隻か見えた。
僕の住んでいた場所には、海なんて存在しない。
《ここは、何処?いや、それもそうだけど・・・皆は!?》
僕が倒れていた周辺を軽く見渡してみたが、知花の姿も想太の姿も誠の姿も見当たらない。
ーー不安で押し潰されそうになった時、
「・・・優太くん、待ってたよ。」
悪戯っぽい笑みを含んだ、聞き慣れた声がした。
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