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想太と青木③
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「・・・ちょっ・・・・やめっ・・・んっ・・・んんっ!?」
「騒ぐなって言っただろ!」
青木から急に、唇にキスをされて驚いたとともに恐怖心をを抱いたボクは青木の体を己から離そうと試みる。しかし、そんなボクの気持ちなど、お構い無しに舌を絡めてこようとする青木に嫌悪感を抱いたボクは目に涙を浮かべながら必死で抵抗する。
「やっ・・・やだってば!!」
「・・・・・・っ!!」
ボクが青木から離れようと必死で抵抗し、一際大きい声で言い放つと、青木が少し驚いたような表情を浮かべてくる。そして、一瞬、悲しげな表情を浮かべた事にボクが気付いた時には既に青木はボクから離れていた。
「そんなに知花って奴の事が・・・好きなのか?」
「・・・うん。ボクは誰よりも知花の事が好き。」
「なんだよ・・・素直な気持ち言えるじゃねえか。なら、あいつにも、てめえの素直な気持ちを言って仲直りしろよ。あいつなら、きっと分かってくれる・・・だから、行ってこい!」
青木がボクの方を見ずに尋ねてくる。青木の口から知花の名前が出てきて、驚いたボクだったが、気持ちを整理するために深呼吸してから、自分の素直な気持ちを青木へと告げる。
青木はボクの素直な気持ちを受け入れてくれた。そして、優太との事もアドバイスしてくれた。
「青木・・・あ、ありがとう。」
「・・・別に。」
青木に礼を告げたボクは、部屋から出ていくためにドアへと向かう。
「あ~あ、振られちまった。」
ボクがドアから出て行こうとした時、青木のどこか切なげな呟きが聞こえたような気がした。
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