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優太と青木
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僕が誠と別れて、想太がいる筈の部屋に着いた時、僕にとって最悪の人物が部屋の前に立っていた。
「・・・兄弟揃って遅いんだよ。ノロマ野郎・・・お前は特にな。」
「・・・っ!!」
青木は僕の何が気に入らないのか、昔から、僕に対して嫌悪感をぶつけてくる。
部屋には想太だけしかいないと思っていたので、青木がいるとは思わなかった僕は、かなり戸惑ってしまう。しかし、誠に言われた言葉を思い出すと、ギュッと手を握ってから青木を睨み付けるように見つめた。
「・・・青木は、そうやって昔から僕を馬鹿にしてるけど、どうしてそんな事を言うの?」
「・・・はあ?」
「僕は確かにノロマだけど、そう言う事を言われると傷付くんだよ。言いたい事があるなら、率直に言って欲しいんだ。」
青木は僕の言葉が、余程意外だったのか目を丸くして見つめてくる。
「・・・想太が外の畑で・・・お前を待ってる。それと、今まで馬鹿にして悪かったな。これからは二度と馬鹿になんてしないから許してくれ。」
青木はバツが悪そうに、僕を見つめながらと、謝る。そして、その場から離れようとする。
ーーーその時、
「優太、お前・・・変わったな。」
「え・・・?」
青木が初めて、僕の名前を呼んでくれて恥ずかしいけれど嬉しくなった。
その後、青木と別れた僕は想太が待ってるという畑に向かう事にした。
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