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ゴブリンとオークの村⑤
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「それより、サカセンがお前を呼んでたぞ。外の畑にいるから来てくれだとさ。」
「・・・坂本先生が?」
僕は昨夜の普段とは違う様子の坂本先生を思い出すと、少し動揺してしまう。しかし、せっかく青木が呼びに来てくれたし、行かないのも悪いと思い直してから、外の畑へと向かう事にした。
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「あ、優太・・・やっと起きたんだね。相変わらず、お寝坊さんなんだから!」
「そういえば、体調は大丈夫なのか?青木が、お前が起きてこないって心配してたぞ。」
僕が畑に着くと、そこには既に想太と誠と坂本先生がいた。前の世界では見慣れない野菜のような物をゴブリンやオークと共に収穫している。
想太が遅く起きてきた僕を、からかうと、坂本先生が僕を心配そうに見つめながら尋ねてくる。
《良かった・・・普段と同じ優しい坂本先生のままだ。》
「・・・えっと、実はさっきから頭痛がしているんです。」
「そうか。それはいけないな。頭痛だったら・・・このチコリの実を飲め。頭痛に、よく効くぞ。」
ふと、坂本先生が赤い木の実を勧めてくれる。少しだけ不安もあったが、先程よりも頭痛が酷くなってきていたため、僕は坂本先生が木の実を受け取ると、そのまま飲み込んだ。
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