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襲撃⑦
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「あ~あ・・・ナギのせいで、今までの計画が台無しじゃん!せっかく、ミストが身体をはって、マコトの恋人くんに色仕掛けしたのに~。ナギの役立たず!」
誠に抱き締められてドキドキしていると、またしても聞き慣れない声が聞こえてくる。先程の男の声とは違い、甲高く子供っぽい声色だ。
「・・・ちっ・・!!うるせぇな・・・てめえこそ、その色仕掛けとやらが失敗してるじゃねえか。」
「あ~・・・ナギのくせにそんな口をきいても良いと思ってるの!?ねえ、そう思わない・・・ユウタくん?」
ふと、その子供っぽい声色の持ち主に声
をかけられて、僕は動揺してしまい、ビクッと体を震わせる。
よく見ると、その子供っぽい声色の持ち主も先程の男(ナギというらしい)と同じく、美しい金色の髪を三つ編みで二つに束ねていて耳も尖っている。そして、瞳の色も黄緑色だ。そして、ミストという名前だという事も分かった。
ふと、ミストの言葉を聞いた僕は、坂本先生から襲われかけた事を思い出す。余りの悔しさに唇を噛みしめながら、ミストを軽く睨み付ける。
「・・・坂本先生を、おかしくしたのは君なの?」
「ん~・・・正確には、ミストは先生とやらの姿を借りただけだよ。変身の呪文だよ。ミスト達の計画に先生とやらは余り関係ないから、直接は手を出していないの。余計な事をすると怒られちゃうからね。」
やけに楽しげに笑いながら言ってくるミストに、少しだけ苛立ちを覚えつつ、ふと坂本先生が倒れていた場所を見てみる。
すると、そこには坂本先生の姿はなかった。
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