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笑顔
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嬉しすぎて、いつもより早歩きで歩いたせいか、あっという間に部屋に着いた。
そして俺は、ドキドキしながら、扉を開けた。
開けた扉から見えた部屋は、家具の配置は前と同じだったが、前とはデザインが違うもので、柔らかな印象を与えた。
そこはまるで、俺とレーナの新居のようで、少し嬉しかった。
部屋の変化に驚いたのは俺だけじゃなくで、レーナも同じだった。
目を見開いて、口を開けているその姿は凄く、ものすごく可愛い、
「また、仲良く暮らそうな。」
「はい!」
元気に、返事をしてくれた。
うーん…レーナは林檎が好きだったよな。
ふと、思い出した。
お祝いに、林檎をたくさん買ってこよう!
前、レーナと街に出たときの果物屋にお願いするか。
そうだな…俺が買いに行くか。レーナのためだ。いやでもなんでもない。
「レーナ。今から俺は、街で林檎を買ってくる。」
「林檎…」
レーナは林檎の存在を思い出すように、ニコニコ笑った。
良いなー…俺も林檎になりたい
「俺が買ってくるから、お留守番お願いな」
俺は、早く買ってこようと、扉に向かうが、少しの突っ掛かりに足を止めた。
それは、レーナの手。俺の服の裾を控えめにぎゅっと掴み、必然的な上目遣いでお願いの顔をしていた。
その姿に俺は、息を呑んだ。
「ど、どうかしたか。」
「その…ぼっ、僕も、一緒に…いきたいです。」
その、恥じらい混じりの愛らしさに俺がNOという訳でもなく
「そうだな。2人で行こう。」
もちろん。OK。
「ありがとうございます!」
レーナの笑顔も見れたし、納得!
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