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アルベールはシエルの前にしゃがみこみ、右手でシエルの顎を上げて問いかけた。
「で?おまえは俺の奴隷なんだが。誰の許可を得て部屋を汚くしたわけ?」
微笑みながらそう問われたシエルは、何も答えられずに視線を逸らして口を結んだ。
「へぇ。答えないのか?」
「ぁっ……、カハッ」
アルベールはシエルの顎に添えていた右手を首へと移動させ、カチャン…と首輪を外し、キリキリと首を絞めた。
シエルは息が出来ずに生理的な涙を流すが、アルベールの手はさらに首を絞めあげていった。
「ハッ、ゲホゲホッ…、ハァッ……ハァ」
「話す気になったか?」
酸素を吸い込むシエルを見て、まるでこの行為が当たり前かのように気にせず問いかけるアルベールに、シエルは『この人間に逆らうべきではない』ということを悟った。
おそらく先ほどの奴隷が言ってたことは本当なのだろう。
人を殺すことを戸惑わない目の前に立つ男を見て、シエルは歯をカチカチと鳴らした。
「すみません…でした………」
「次はないと思え」
「……はい」
「あとここからが本題だ」
アルベールはシエルの目を見つめ、再度問いかけた。
「シエル。おまえに二つ、選択肢をやる。
俺の性奴隷になるか、さっき見た奴隷みたいにゴミ以下に成り下がるか、おまえに決めさせてやるよ。」
シエルは絶望以外の先が見えない選択肢に答えられずに固まった。
アルベールと体を交えるなんて、以前のシエルであれば喜んで受け入れていただろう。
しかし、ペリグレットの王だと知った今、殺したいくらい憎んでいる男に体を開けるかと聞かれたら、否だ。
かと言って、先ほどの奴隷のような生活に耐えられる自信は全くない。恐らく自害する方がマシだろうと思うほどだった。
「少しだけ…、時間をください」
「明日もう一度聞く。よく考えておけ」
そう言って、アルベールは地下牢を後にした。
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