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あれから毎日3回ずつ媚薬を投与され、夜にだけアルベールが快楽を与えてくれるというサイクルを繰り返していた。
1週間も繰り返すと、薬を飲んでいないと禁断症状が出現するようになってしまい、シエルは薬物中毒に成りかけていた。
「アル…様……、クス……リ…………」
「駄目だ。今日からしばらく量を減らす」
「な……で…?も…、時間……だよ………?」
「一日2回だ。」
「んっ……、ダメっ……、お薬………」
「黙れ。」
アルベールはこれ以上シエルが薬を求めないようにと、体を交えて快楽を与えた。
媚薬と毎日の性行でトロトロになっているシエルの体は、いとも簡単にアルベールのペニスを受け入れて絡みついた。
「アル様………、アル様っ………、んぁ、アル様……」
「くッ…………」
アルベールがシエルの中で爆ぜ、シエルが疲れて眠ったのを確認してアルベールは部屋を出た。
ドアに背を預けて、額に手の甲を当てて息を吐いた。
あれほどキツイ媚薬だとは思っていなかったのだ。
そこそこ強めのものであることは知っていたが、まさか依存性があるものだとは……。
頭を抱えながら書斎へ向かっていると、使用人の一人が声をかけてきた。
「アルベール様、クライトマン皇帝がお見えになっております。どうされますか?」
「あぁ…。応接室に通しておいてくれ。」
「畏まりました。」
また厄介なのがきてしまったと、アルベールはシエルのことで悩んでいる頭をさらに悩ませた。
エルヴィド=クライトマン。
彼が統治する国【ティエンヌ】は隣国であり、今まで同盟を組み、互いの国、また領土を攻め入らないという協定を結んでいた。
しかしエルヴィドはここ最近、どうにもその同盟を切りたいと思っているようだ。
何かとこちらへ足を運んでは同盟の白紙、また協定の改訂を求めてきている。
エルヴィドがこの話を持ちかけてきたのは、あのオークションがあってからのことだ。
アルベールは、エルヴィドの同盟決裂という提案はシエルが原因だと考えていた。
エルヴィドは無類の綺麗物好きで有名だ。
そしてあのオークションでは完全にシエルを狙っていた。
アルベールが10億という大金を提示しなかった限りは、確実にエルヴィドがシエルを落としていたのだろう。
そして楽観的な彼は、自己の欲求のために国を犠牲にする可能性が大いにある。
早めに話をつけなければ…、とアルベールは早足で応接室に向かった。
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