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「お話って何ですか…?」
シエルは恐る恐るミリィに話の内容を尋ねると、ミリィはうっとりとした顔で顎に両手を当てて話しはじめた。
「昨日ね、久々にアルベールが抱いてくれたのぉ〜!とっても激しくてね、まだ腰が痛いんだけど…。でも愛されてる証だって思えば全然苦痛じゃないんだよねぇ」
「そ……そうなんですか………」
「あ、あとね!すごーーーく濃厚なベロチューしちゃった!アルベールったら、私が苦しいって叩いても離してくれなくてね!彼、すごくキスが上手じゃない?もう私気持ちよくってぇ…………って、どうして泣いてるのぉ?」
ミリィの言葉にシエルはショックを覚えた。
あの城でアルベールの性欲のはけ口として使われていたのはシエルだけだと、他の奴隷が教えてくれた。
だから迎えに来てくれるんじゃないかと、少しばかり期待していたのだ。
なのに実際はこの有様だ。
シエルがいなくなったって、アルベールにはこんなに可愛い婚約者がいる。
この事を知っていたら希望なんて持たずに済んだのに……。
シエルは止まらない涙を何度も拭った。
「あ!もしかしてシエルちゃんったら、アルベールのこと好きなの〜?」
「……っ!」
「あ、当たりだ〜!でもさ、男の子なのに気持ち悪くない?アルベールが最近抱いてるって言ってたの、あなたなんでしょう?でもね、男の子は胸もないし、赤ちゃんも産めないし、体だって硬いし、なによりペニスなんて付いてたら、さすがに気分萎えるでしょ〜?」
シエルは好きになった時から気にしていたことを、ズバズバとミリィに言われてどんどん気分が暗くなった。
自分が女の子だったらと何度願っただろうか。
目の前にいる、しっかりと女の体つきをしたミリィを見たら、抱かれたことに浮かれていた自分が惨めで仕方なかった。
そしてミリィは、シエルにとってトドメになるような一言を言い放った。
「それにぃ〜、昨日アルベールがあんな奴いらないって言ってたしぃ〜?」
シエルは絶望で目の前が真っ暗になって、気持ち悪さに口を押さえた。
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