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「あはは!シエルちゃん可哀想〜。アルベールったら期待させちゃってたんだね?だって婚約者がいることも教えてもらってなかったんでしょ〜?」
シエルはミリィの言葉に唇を噛む。
「ねね、シエルちゃんはアルベールに前戯してもらったことある?あれ、気持ちいいよねぇ〜?アルベールったらすごく上手だから、私たくさん感じちゃうの。シエルちゃんもでしょ?」
「も………もうやめて………」
「セックスの後も抱きしめて眠ってくれるしぃ〜。本当にアルベールって女の子への接し方が成ってるわよねぇ?」
「やめてってば!!!」
ミリィの嘘が詰まった言葉を本当の事だと信じて疑わないシエルは、両手で耳を塞いで叫んだ。
「もぉ〜。そんな怒んなくていいじゃんか!ま、とりあえずアルベールのことは諦めてよね。私の男なんだから」
「い……嫌っ…!!ぼ…僕だって……、アルベールのことが好きなんだもん!!」
「ふぅん。……………じゃあ、ここで消えて?」
そう言ったミリィは目にも止まらぬ速さで胸元から短刀を抜き、シエルの喉元へ突き刺そうとした。
その瞬間、パァンッと銃声が城中に響いた。
銃弾は見事に短刀だけにヒットし、ミリィの手から離れて草叢の中に飛んでいった。
「俺のお姫様に手を出さないでくれる?」
中庭と部屋をつなぐ扉の前に立っていたのは、笑顔で銃口をこちらに向けるエルヴィドだった。
「エルヴィド=クライトマン………。気づくのが早かったのね」
「シエルが心配でさっさと終わらせようとしたら、急に冷や汗垂らして慌て出すからさ。さすがにおかしいでしょ。まさか俺の取引相手が共犯だってとこは予想外だったけどね」
「私もよ…。あなたが女に手を出すとは予想外だったわ」
「俺だって女の子に手を出したくないよ?だから俺のお姫様から手を離してくれるかな、ミリィちゃん」
ピリピリとした空気が辺りを包んだが、その一触即発の状況を破ったのはミリィだった。
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