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「シエル、どうしたの?」
エルヴィドが優しい声で尋ねると、シエルは目に涙を溜め、エルヴィドにギュッと抱きついて肩口に額を当てた。
エルヴィドもまたシエルの背に腕を回し、よしよしと宥めながらシエルが話し出すのを待った。
「アル様には………婚約者がいたんだね………」
「え?」
シエルの口から発せられた言葉に、エルヴィドは首をかしげた。
ヴィクトリア家に婚約者などいただろうか?
ミリィが勝手に広げ回っている噂なら聞いたことはあるが、確実な情報としてそのようなことは聞いたことがない。
恐らくミリィにそう言われたんだろうなと、エルヴィドは苦笑しながらシエルの頭を撫でた。
「それ、嘘だよ」
「…………ぅぇ?」
「ミリィちゃんが勝手に言ってるだけ。あいつには婚約者なんていなかったはずだ」
「で……でも………」
ホッとした顔をしたと思えば、またすぐに俯いてしまうシエルにまだ何か不安があるのかと、エルヴィドはシエルの言葉にもう一度耳を傾ける。
「お……女の子がいいって……。僕……おっぱいないし…、柔らかくもないし……、おちんちん付いてるから……嫌だって……」
「へ?」
まさかの女じゃないだとか、そんな根本的なところで悩んでいるのかとエルヴィドは呆気にとられた。
「あのさ、それヴィクトリアに言われたの?」
「…………さっきの人」
「たぶんそれも嘘だよ。シエルは胸がなくても可愛い反応するし、肌だってシルクみたいに滑らかだ。小さくてピクピク震えてるペニスだって魅力的だと思うけどね」
「みりょ……?!」
エルヴィドの言葉にシエルはカァッと頬を真っ赤に染めて、隠れるようにエルヴィドの胸に顔を埋めた。
可愛すぎる反応に自身がむくむくと反応し始めてしまったと、エルヴィドは気づかぬふりをしながら悩ましげな顔でシエルを撫で続けた。
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