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始まり
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「おっ!陸!」
「あ~りっちゃん!」
「圭、奏。一緒のクラスなんだな」
新学期をむかえ高校二年生となった俺達はめでたく同じクラスになった。
俺の友達の高橋陸。眼鏡をかけていて黒髪短髪。落ち着いていてキリッとしていて何より頭がいい。千香ちゃんという彼女持ち。中学の頃からの付き合いで、一年の頃はクラスが別でちょくちょくクラスにあそびにいったりしていた。
「これで仲良し三人組集結だね!」
そう言ってニコニコしてるのがもうひとりの友達の水無月奏。男女関係なくちゃん付けで呼ぶやつ。少し長めの茶髪に横髪をピンでとめている。とりあえずいつも笑っていてどこかふわふわしている。
奏とは一年の時に知り合って俺繋がりで陸ともすぐ打ち解けた。
「なぁ終わったらどっか行こうぜ!」
「あ、俺なんか食べたい!昼で終わりだし腹減るきっと!」
「あぁ悪い。終わったら千香と会う約束してんだ」
「かぁ~!リア充め!!」
「んじゃ明日行こう~」
「あぁそうだな」
キーンコーンカーンコーン─…
そんな話をしている内にチャイムが鳴った。それと同時にガラガラと教室の扉が開き先生が入ってきた。
「おーす。あ、とりあえず適当に席座っていいぞ」
皆が席に座っている間にカリカリと黒板に文字を書くと軽く手を払い再度こっちを向いた。
「今日からお前らの担任になる中村真也だ。よろしく」
「よろしくお願いしまーす」
中村先生ことナカセン。一年の時の俺の担任でクラスの皆からそう呼ばれていた。少しひげを生やしてうねってる髪は元かららしい。
他の先生に比べ少しゆるいというか、校則とかあまり厳しくないのもあって人気のある先生だ。
「あーんじゃ出席番号順に座り直してもらうからなー」
俺の番号は五番で一番右の後ろの席だった。
この角の後ろを確保できたということは自由にできる!そう思ってニヤニヤしているとふと隣のやつと目が合った。そう思ったらギラりと睨まれそいつは視線を前に戻した。
(は、はぁ~!?)
なんなんだこいつ!いきなり睨んでくるとか失礼すぎだろ!…ん?前もこういう事あったような…。
うーんと思い出そうとしてもなかなか思い出せなかった。
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