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余裕がない
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「えっと、その…」
「…俺がそう思ってただけだ。悪い、気にするな」
「ま、待って!」
背を向けようとする小日向の腕を掴むと、小日向は一瞬俺の方に視線を向けすぐに俯いてしまった。
「違くて!なんていうか俺、小日向とデートできるんかなと思ってて!だからっ!その…」
「デート…」
「あれだ!奏に二人でどっか行かないのかって聞かれて、そんで今度決めようって話してただろ?それで俺小日向とデートすんの楽しみで、だからそこまで考えてなかったっていうか、余裕なかったっつうか…」
そうだ、バイトの間小川のおじさんとこにお世話になるってことはその間小日向に触れないって事だ。
俺はデートとかバイトの事で頭いっぱいでそっちにまで頭回んなくて、あぁもうマジで俺恋愛初心者すぎる…。
「だからしたくないわけじゃ…うおっ?!」
抱き寄せられてそのままぎゅうぎゅうと抱きしめられた。
「ごめん、俺の事考えてくれてたんだな」
「まぁそりゃあ…お前の事好きだ、」
言い終わる前に唇で塞がれ、至近距離で俺を見つめる小日向の瞳は笑っているように見えた。
「…急にキスすんなっての、バカ」
「じゃあ今からキスする」
「んっ…ふっ、はっ…ん…」
唇が合わさってすぐに舌が侵入してくると、引っ込んでいた俺の舌を絡めとった。
クチュと音を立てながら舌を絡みとられ、俺も必死に小日向の舌の動きに合わせていく。
「はっ…こひなたっ…」
「柏木…」
息を吸おうと開いた口はすぐに塞がれ、さらに深い口付けになっていく。
徐々に力が入らなくなっていき立っているのが辛くなってきて、それに気づいたのか小日向は右手で俺の腰を支えるとそっと壁の方に俺の体を寄りかからせた。
「はっ…は…あっ!」
口内を好き勝手されすっかりその気になってしまった俺の身体は敏感になってしまっていて、耳たぶを甘噛みされただけなのにビクリと反応してしまった。
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