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3-6 お花畑
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そう、覚悟したあのときの俺の決意が。
たった三時間しかたっていないのに、崩れそうだっ
「や~ま~と~っ
一体何を考えてるっ」
「いくら可愛い弟でも、他人の噛み跡に上書きなんてやらないわよっ」
俺を庇うようにして立つ、菊川の背中越しに。
表情を一切崩さず、にこやかに出迎えてくれていた菊川社長と。
明らかに乗り気ではなかったけど、労るように笑い掛けてくれた番相手が。
プライドを傷つけられ、眉間に深々と皺を刻み両者仁王立ち。
池や川まで流れる広大な菊川邸の敷地に到着し。
父と一緒に客間に通され。
俺の緊張は、ピーク。
喉もカラカラ、身体は軋みそうな位ガチガチ。
前もって、心構えをしたはずが。
実物の凄みと相まって、圧倒してくる社長のフェロモン。
その後ろに控える番相手と、目があっただけで身体がすくんでいた。
俺は、挨拶以外を口にする余裕はなく。
三人が話すのを上の空で聞いていて。
父も帰り、別の部屋に通され、持たされていた発情誘発剤を打ち込んで・・・効果を待っていた。
そこに突然、施錠された扉をぶち破り。
乱入してきたこの男に、首筋を噛まれたのはついさっき。
部屋に入ってきたコイツと目があったとき、お互いに「何でお前がいる!?」と驚き。
近づいてくる足音に、菊川が先に我に返り。
俺は抵抗する間もなく、コイツに捉えられた。
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