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3-9 お花畑
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「・・・倭人には、久々教育が必要のようね。
飛鳥、貴女の番が辛そうよ。
さっさと部屋に連れていきなさい」
社長の声が、1トーン低くなる。
対象の二人の肩は、ビクッと跳ねた。
身近でうねりをあげるαの重圧。
それは、相手を屈服させるために攻撃的になっていて、免疫がない俺には怖過ぎた。
余波を受けただけなのに、息が苦しい。
今まで守ってくれた両親のフェロモンは、既に切れている。
身動きが取れない。
「・・・倭人、貴方の部屋に避難させなさいっ
先に噛みついた責任。
その子は、貴方の番よ」
「そうさせて貰うっ」
社長と菊川の前に。
番になるはずだった人、飛鳥さんが割って入る。
その言葉は、番権利の譲渡。
「そんなっ」
俺は、飛鳥さんの番になるためにっ
飛鳥さんに向かって伸ばした手。
それが届く前に、菊川の肩に担がれ。
社長の怒鳴り声が響く部屋から連れ出された。
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