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3-10 お花畑
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俺を軽々担いだまま、廊下を走り階段を駈け上がる菊川。
降ろせと抵抗しても、両足を片手で纏められると動けなくなる。
馬鹿力めっ
背中をバンバン叩いても、びくともしないのもムカつく。
「部屋に着くまでおとなしくしてくれ。
落として怪我させたくない」
「おとなしくしてやるから、飛鳥さんの前まで連れていけっ
俺は、飛鳥さんの番になるために来たんだっ
何が悪いようにはしないだっ
最悪だっ」
「今更連れていっても、姉貴は桜宮を番にはしない。
それに・・・」
扉を開けて、菊川の自室とやらに通される。
扉に内鍵は無さそうだし、ルートは覚えてる。
隙をついて、飛鳥さんのところに行かないと。
行って番にしてもらわないと。
この覚悟も努力も報われない。
Ωの俺に、存在価値がなくなる。
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