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3-12 お花畑
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「契約の番に、お前、本気で恋愛を絡めて考えてるのか?」
馬鹿馬鹿しい。
さっさと立ち上がって扉に向かう。
「待てよ、桜宮!」
肩を捕まれそうになり、払いのける。
「飛鳥さんには、お前から取り成して貰うぞ。
俺は、契約をしに来たんだ。
α家系から出てしまったΩを、生涯引き受けてくれるところが必要なんだ。
好きになってもらえなくても構わない」
「何言ってるんだ!?
そんなわけないだろうっ」
怒気を孕む声と瞳に追い詰められ。
その剣幕に、気圧され。
避けようとして、扉から離れた壁際に追い詰められる。
「Ωにとって、番は一生の絆だ。
お前がΩなら、俺以上にわかってるだろうっ」
両腕での壁ドン、逃げ場を絶たれる。
上から覗きこんでくる真剣すぎる瞳に、もう、頭が痛くなってきた。
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