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3-14 お花畑
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「そ、れは・・・でもっ
これから桜宮のこと、好きになる可能性は姉貴より高い!!」
そんな声高に宣言されても、この体勢では煩いだけだ。
熱に浮かされた瞳は、番に夢見るΩに近い。
αの弟が生まれ、番相手を探すと伝えられた当初の俺。
諦めた夢物語を、今更コイツ相手にしろと?
「また飛鳥さんの番候補が現れたら、どうする気だ?可哀想なΩを見つける度に、番を変えるのか?」
この恋愛脳は、どこまで本気なんだ?
「あの母さんなら、同じ方法は取らない。
台無しにされた計画を、繰り返す人じゃない。
今回は急すぎて、こんな方法しか思い付かなかったけど、他の候補が現れることを見越していくつか対策は準備しておく。
俺は、番はαにとっても一生に一度で良いと思ってる。
番を解消することなんて、絶対にしないっ」
息がかかる至近距離。
大嫌いだったαから、Ωが一度は思い描く"理想の番"を語られるとは。
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