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3-18 お花畑
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「その辺りも含めて、俺がなんとかするからっ」
俺が一歩近づけば、一歩後ろに下がる菊川。
なんでヤル側のαが涙目で拒否ってるんだ。
ビビるなら、Ωの俺だろ?
シャツを脱ぎ捨て上半身裸になると、菊川はさらにあたふたしながら遠ざかる。
「逃げるな、菊川っ」
「桜宮っ、自分を大事にした方が良いって!」
指先まで真っ赤に染めながら、菊川はひたすら俺から逃げようとする。
部屋から出てしまえば、俺から逃げられても俺が社長に捕まる。
ソファーや机の回りをぐるぐる回り、靴を脱いでベットの上を横断し。
距離が縮まらないまま、部屋中をうろうろ歩き回らされムカついてくる。
おいおい、コイツは本当に俺の知っている菊川なのか?
学校では他のαを従えて、教師からでさえ一目置かれ。
一挙一動にクラス中が揺れ動く。
怠惰なくせに何でもこなす、俺の努力が掠りもしなかったあの眠り王子なのか?
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