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4-2 予想外
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αやΩについて、萩野には学校で教えられる以上のことも教えられてきた。
この日のために、予習も準備も怠っていなかったはずなのに。
なんでこうも上手くいかないんだ。
一年前から決められていた番相手には、先にうなじを噛まれただけであっさり手放されるし。
求められたはずの相手からは、恋愛脳全開で番になることを拒否されるし。
Ωとしての俺は稀少で、αの女性とは違った意味で引く手あまたなはずなのに。
「菊川、俺はΩとしては魅力がないのか?」
その素性に価値はあっても、俺自身に問題が?
凄く不安になってきた。
Ωとして見られること事態、避けてきたからな。
菊川の顔を正面にとらえ、率直に聞いてみた。
「え、そんなことは、ないと思う。
αのフェロモンが一切なくなった今なら、桜宮のこと、俺にはΩにしか見えないし。
魅力が無いとかじゃなくて、お互いの心の準備と言うか・・・」
しどろもどろで菊川が弁解を始めたとき。
それは、キタ。
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