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4-3 予想外
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ドクンッ
なんの前触れもなく、それはキタ。
身体の内側から外側へ。
全身が揺さぶられるくらい、強く響く心臓の鼓動。
心臓が飛び出るんじゃないかと、錯覚する程の高鳴りが、ハジマル。
「あ、あ、ヤバッ」
全身が、震える。
波打ち続ける鼓動の数だけ、身体は熱を帯び意識は高揚の上限を容易く破り朦朧とする。
「さ、くらみや」
菊川にも、わかったらしい。
あれだけ一切緩めなかった手を離し、よろめきながらも逃げようとして、すぐ後ろの壁に背をぶつけた。
「コレって、は、発情?
く、くす、りはっ」
腕で鼻や口許を覆うけど、そんなもの、意味がない。
劣情に揺れた互いの瞳が、重なれば。
繋ぎ止めようとした正気なんて。
簡単に、吹き飛ばされる。
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