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4-34 予想外
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「後でちゃんと謝るし、謝らせる。
本当にこんなことになってごめんな。
このバカ息子が乱入した原因作ったのは俺なんだ」
陽太さんが・・・?
息を潜め、菊川を起こさないよう気を使ってるのが伝わってくる。
俺もつられて息を殺し、聞くことに集中。
「目が覚める前に、簡単に状況だけ説明するな。
倭人はどうも童貞だったみたいで・・・」
集中した途端、予想外の言葉に咳き込んだ口を、陽太さんに無理矢理掌で押さえられる。
く、苦しいんですが・・・
強く睨まれ、ごめんなさいと身を竦める。
「頼むから、話が終わるまでこのバカ息子を起こさないでくれ。
童貞αが発情Ωとする危険行為を犯したせいで、このバカ息子はすぐに戦闘態勢に入るからな。
え、っと、桜宮さん?を独占するのに必死で、自分のテリトリーに入ってくる人間は無差別に攻撃してくる。
絶対に敵対しない番持ちのΩにさえ、このバカ息子が意識のある間は屋敷に入らせようとしない。
あの唯我独尊の澪さえ屋敷から追い出したのは、スカッとしたけどな」
ニヤリと人の悪い笑みを浮かべる陽太さん、凄く嬉しそう。
澪さん、て、社長だよな。
俺を拉致したときは、到底敵いそうには見えなかったのに本気の菊川なら追い出してしまえるんだ。
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