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5-9 都市伝説 side 倭人
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桜宮は俺を気遣い、自分の横に空いたスペースをぽんぽんと叩いて呼んでくれた。
俺は皆から生暖かい目で見られながら、小走りで傍に腰をおろす。
あぁ、桜宮がいる。
安心する。
視界に入れただけじゃなくて、手が届く場所にいるのが輪を掛けて安心出来る。
風呂上がりのいい匂い。
桜宮の全部を、俺のフェロモンが閉じ込めている。
俺の番だと証明する歯形と合わされば、誰も手を出せない、出させない。
「あ、あのなぁ、菊川。
もう、二人きりじゃないんだから、そんな目で見てくるな。
・・・恥ずかしい」
肩を寄せて見とれていると、桜宮の掌に視界が遮られ押し戻される。
指の隙間から覗く桜宮が、顔を真っ赤にしてるのが見えて可愛すぎる。
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