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5-14 都市伝説 side 倭人
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「本当に倭人がお馬鹿さんでごめんなさいね。
菊川家での奏ちゃんの戸籍なんだけど」
睨んでる俺の頬を女子力より攻撃力を備えたキラキラ光る爪でつつき回し、姉貴は桜宮にだけ話しかける。
「3つ用意していたの。
一つは、私と婚姻。
一つは、菊川家に養子。
最後の一つは、一旦保留で桜宮家のままで成人してから婚姻か養子かを選択。
相手はこの倭人になったけど、基本は同じ。
奏ちゃんが選んで?」
「籍に、入れて貰えるんですか?」
右手の白い封筒は婚姻、左手の白い封筒には養子の書類が入ってるわと、桜宮の前に二つの封筒を見せる姉貴。
姉貴の提案に桜宮はよっぽど驚いたらしい。
大きな水色の瞳をさらに広げて、姉貴や母さん、後ろの父さんの顔を一人一人確かめていく。
確かに、番になったΩに対し戸籍を受け皿にする家はまだ少ない。
父さんはその先駆者でかなり大変だったらしいし、兄貴の番相手の遥馬さんは未だに辞退してる。
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