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5-16 都市伝説 side 倭人
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真剣に、桜宮に向かって伝えた言葉。
バクバク高鳴る心臓、ゴクリと飲み込む生唾。
桜宮の答えを待つ、緊張の一瞬。
「「「はぁぁぁぁ~」」」
間髪いれずに聞こえてきたのは、盛大な溜め息の三重奏。
父さんも姉さんも、離れていた母さんは溜め息つきながら眉間を押さえ唸ってる。
え、なんで?
桜宮まで頭抱えてるしっ
俺、断られた?
「あ"~、ごめんね、バカ息子過ぎて」
「いえ、大丈夫です。
自分と菊川の状態はよく理解してますから」
「これは、陽太にも責任があるぞ。
短絡的に物事を考え自分の状況が把握できていない」
「お馬鹿さん、結婚は責任を伴うのよ?
今の正常に判断できないあなたにはムリよ。
奏ちゃんがしっかりしてる子で良かったわ」
俺、一世一代のプロポーズしたのに、心臓痛くなるくらい真剣に言ったのに、なんでこんなに呆れた顔で見下ろされるんだ?
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