アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5-19 都市伝説 side 倭人
-
「これぐらいで死ぬことはないから、桜宮さんは気にせずどれにしたいか選ぶといい。
倭人も他の人間と触れあう内に、徐々に正気に戻るから」
「は、はぁ」
落ちた封筒を拾い上げ、母さんは桜宮に微笑む。
機嫌が良いのは、桜宮を気に入った証拠だな。
息子の額に出来た占有率の高いたんこぶへの心配は皆無で、俺には「これ以上バカなこと口走るなら唇縫い付けるぞ」の圧が凄い。
さすがに、俺も黙る。
命令破って早く帰ってくるわ、姉貴の番候補を奪うわ、屋敷から追い出すわ・・・
父さんにフォローして貰ってるとはいえ、普段なら絶対に許されない。
でも、願うくらいは自由だろう?
俺のすぐ横に座り直した桜宮に無言で念を送る。
俺、絶対に幸せにするからっ
桜宮のこと、好きになるからっ
桜宮も、俺を選んでっ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 1034