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つまらない日常
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「さっきの子、強がってたけど泣いてたぞ〜」
「知らないよ、ほんとのことしか言ってない」
「まあ、それが弥月らしいけど」
そういうのは、俺の幼馴染、小林光(こばやし ひかる)。
小さい頃から女の子みたいな名前とふたりでからかわれてきた仲だけど、最近は光の方が少し背が伸びてきてちょっと悔しい。
「早苗ちゃんと帰るんじゃなかったの」
「先生に呼び出しくらったから先帰ってって。帰ろ」
光も彼女がいる。
何故か俺に彼女ができれば光にもできて、俺が別れたら光も別れる。
いつも不思議だって思ってきたけど、気に留めたこともなかったかな。
そのままふたりでゲーセンに向かう。
別になにをするわけでもない。
金がいるからゲームもしない。
ただふたりで居て、スマホをいじったり、喋ったり。
たまに年上の人に声をかけられて、ちょっと遊んだり。
人生は…くだらない。
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