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つまらない日常
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着いたカフェはカップルだらけだった。
人目も考えずにいちゃいちゃしまくるカップルたち。
「由美はこういうの好きだよね」
「うんっ。弥月はあたしのものって見せつけられるもん」
ここぞとばかりに腕にひっつく。
そして、席に案内されても、向かいの席ではなく隣に座る。
「なにがいい〜?」
「ココア」
「弥月ココア好きだよね〜、あたしレモンティーとアイスパフェにしよっと」
店員さんに注文し、なにが楽しいのかずっと笑ってる由美。
どうせなら限定品を買えばいいのにと少し思った。
「そういえば、昨日危ない奴に絡まれたんでしょ?」
「うん」
「大丈夫だった??怪我してない?」
「ちょっとしたけど…なんか、サラリーマンに助けられた」
「サラリーマン?」
話題を振られ思い出す。
あの時初めて会ったあの人から、目が離せなくなって。
心臓がドキドキしてて、感じたことのない感覚を覚えた。
けど、それは気のせいだと思いたい。
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