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重なる偶然
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俺と由美が少し雰囲気が違うのを感じてか、光と早苗ちゃんは必要以上に盛り上げようとしてくれた。
「ちょっとトイレ」
「俺も」
俺がトイレ行くのに光がついてきた。
「由美ちゃんとなんかあった?」
「別れよって」
「あー…由美ちゃんはまあ続いた方だったな」
「3ヶ月…くらいかな。続いた方じゃない?」
「中学の時なんか、二日で別れたよな」
「あれは正直ビックリしたな」
「聞かされた俺の方が驚いたから」
付き合って次の日に「なんか違った」って言って別れた。
あれは本当にビックリした。
部屋に戻るのめんどくさくなってきた。
このままバックレようかな…お金だけ払ってたら文句はないだろ。
「光、俺このまま…って、光!?」
ゴッ、という鈍い音ともに光が倒れた。
その後ろにはこの前薬を渡そうとしてきた男たち。
「こんなとこで再会するなんてな〜俺たち運命?」
「…っ!!」
頭に強い衝撃が来て、それと同時に意識が遠のいていった。
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