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「そういえば、弥月くんは彼女いないの?」
「っっ!い、いまはいないです」
いきなりの質問に驚いて紅茶を吹き出しそうになった。
「別れたの?」
「はい。2週間前くらいに」
「そっか…ごめんね、変なこと聞いて」
「いえ」
「ほら、高校生ってやっぱり色恋沙汰とかが主役じゃん?いっぱい恋愛したほうがいいよ」
口が裂けても言えない気がする。
好きでもない相手と付き合って、何人と付き合ったか分からないくらいだなんて。
「なんで別れたのか聞いていい?」
「あー…なんか、私のこと好きじゃないでしょ?って言われてふられました」
「好きじゃないでしょ…か。弥月くんはその子のこと好きだったの?」
ここは好きだったって答えるべきか。正直にいうべきか…。
「分かんないです。好きとかそういうの」
「じゃあなんで付き合ってたの?」
「別に嫌いじゃないし、その時は彼女いなかったんで…」
「そっか。ほんとの恋とかを知れるようになったらいいね」
悲しそうな笑顔を向けられて、俺はなぜか心がズキっとした。
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