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恋人
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「さて。そろそろ君を返さないとお母さんが心配するかな」
「え、もうこんな時間」
「送るよ。帰ろうか」
「はい」
「はいじゃなくて?」
「う、うん」
ふと敬語になってしまい、黒瀬さ…玲に違うだろと顔を向けられる。
ちゃんと言えば、にこっと笑顔を向けてくれる。
車の中、玲に質問される。
「弥月は…俺みたいなのでいいの?」
「え?」
「ほら、俺もう23だし、15歳の弥月とは8歳も違うし」
「別に、そんなの気にしない」
「男同士なのも?」
「好き…って初めて思ったのがたまたま男だった。俺はそれだけ」
別に男を好きだとか思ったことない。
光とはいつも一緒だけど、光とキスするとか考えられないし。
別に男が好きなわけじゃないはず。
「逆に、玲はどうなの」
「俺?」
「玲は、こんなガキの俺でいいの」
「ガキねぇ…。確かにまだ小さな子供に見えるけど、俺も好きになったのがたまたま弥月で、男で、年下だっただけ。気にしないよ」
そう、気にしないのか…。
俺も別に気にはしない。葉月に報告できるかと聞かれると、少し考えさせてほしいけど。
別に恋人になるとかならいい。
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