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優しい
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「……ん…ぁ、れ」
目を開けたら、そこは知らない天井だった。
辺りを見渡したけどどこかわからなくて驚く。
「あ、これ…」
俺が寝ていたベッドの匂いが、この部屋の主を連想させる。
玲の寝室だったんだ。入ったことなかったから知らないとこかと思った。
昨日たしか、泣き疲れてあのまま寝ちゃったんだっけ…玲に悪いことしたな。
時計の時刻は朝の10時を過ぎてる。
俺を寝かせて、そのまま仕事に行ったのかな。
俺も学校あるけど今日は行きたくないかな…。
喉が渇いたから部屋を出れば、何かをフライパンで炒めている音がする。
「え、玲?」
「あ、おはよ〜、弥月」
「なんで、仕事は?」
「弱った恋人を置いて仕事なんて行けません」
おでこをピンっと弾かれて、思わず胸がキュンとしてしまう。
この人はほんと、まだ知り合って間もない俺なんかになんでこんな優しいんだ。
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