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戻れはしない関係
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休み時間になって、光が俺の席の前に来る。
「弥月、昨日は…」
「…っ」
昨日のことだ。
真剣な光の目を、俺も逸らさないように見つめる。
「昨日の…行動と、言葉が逆になったけど。俺、お前のことが好きだから」
「えっ」
教室にいるのにそんなこと!って思って辺りを見渡したら、いつの間にか人がいなかった。
「次移動教室。……弥月が俺のことをそんな風に思ってないのも知ってるけど、俺は弥月が好き、それだけは本当だから」
光の力が強すぎて、少し爪痕が残ってしまった手首を掴まれる。
「傷…つけてごめん」
「…許さない」
「…ごめん」
ただ謝り続ける光。
俺は、許したくなかった。
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