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じじつ
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「いっっっった!!!!!!!」
フジはおふざけもなく、ただ本気で悲鳴をあげた。
「なん、で」
「なんまら強い電気が流れるけど、どういうこと…?」
フジは痛そうな顔で俺に伝えた。
俺には何を言っているか分からなかった。
「は、」
…おれは、…ひとにさわったら、でんきが、ながれるのか?
俺は必死になって馬鹿な頭で考えた。
俺の体はどうなっているのか、これ以降人と関わりも持てないのか、俺の馬鹿な頭がぐるぐると混乱する。
「…」
「…」
お互い沈黙してしまった。
フジもとても困惑していて、けど俺には触れないからそわそわして、キョロキョロしている。
俺は体に電気が流れていて、
人に触れば電気が流れる、
じゃあ俺はこれ以降…?
「人に、触れない、のか?」
「そんな、わけねえだろ」
「え?」
「うそ、」
「嘘に決まって、」
俺の意識はここでおわり。
ただ最後に、フジが俺の名前を叫んでいた気がするけど、まあ、あいつのことだから、心配、してくれてる、のかな、
俺の体はどうなってるんだろう?
分かんねえや。
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