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理性とは
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晴間が倒れた。
びっくり。もうびっくり。
なんだって倒れるのか全然分からなくて、焦った。
焦りすぎて晴間の口に手をあてて呼吸を確認してみる。うん、息はしてるな。
「……え、と。そうだ保健室!!!!」
困った時にはとりあえず保健室だ。俺の持論だけど。
パンツとズボンだけ履かせて抱き上げようとしたら、せっかく履かせたのにまたズリ落ちるズボン。
………………。
真顔でズボンにベルトを通してウエストのあたりでしっかり固定してやる。
ふう・・・手のかかるやつめ。
・・・ちょっと気になって晴間の足元を覗き見る
……ぶっははははは!!!案の定、丈の長いズボンを調整するために裾が折り込まれていて縫った形跡がある。やばいうける!!!!どんだけでかいの買ったんだよ!!ははは!!
今度またこれでからかってやろうと思って、にやにやしながら ふっと晴間の顔を覗くと、これまた綺麗な顔……ていうかタイプ?っていうのかな。すげー好きな顔。髪の毛をそっと払って、でこを出してみる。・・・新鮮。いつも隠れてるでこは、表れると少し幼くなったような印象を与える。
こんなに間近で見るの初めてかもしれない。
俺は自分のをヌいてない。でも目の前で晴間の真っ赤な顔を見てたんだ。結構、キてる。いまなら理性より本能が勝ってしまいそうだ。
さっき若干泣いてたのかまつげに小さな滴が少し残ってる。綺麗な鼻筋にちょっとむかついて鼻をつまむと、呼吸をするために反射的に開いた口。
うわ・・・・・
少し開いた口から覗く赤い舌に目眩がする。
……ごくり
手で唇を押してみる。
ふにっ
ふにっ
・・・柔らかい。そのまま手を顎まで滑らせて、くっと持ち上げて上を向かせると今度はちょっと親指を下げてもう少し口を開かせる。もう理性なんて頭のはじっこに追いやられちまったのか・・・。手が、止まンね・・・!
首を傾けてそのまま口に吸い付く。
ちぅ・・と音がなって。
そっと口を離した。
そしてまたすぐ ちぅ・・って吸い付く。
何かに取り憑かれたように、夢中になって何度も何度も吸い付いた。
けどすぐに俺を咎めるように、チャイムの音がキンコンカンコーンって鳴り響いて、はっと我に返った。
・・・・・・・・そうだ、早く保健室連れてってやらなきゃいけないんだった・・。
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