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『お腹空いたぁ~…』
夕飯まで寝る予定だったけど、あまりの空腹に耐えきれず、自分のお腹の音で目が覚めてしまった。
(材料はあるんだけど…)
『作りたくなぁーい!』
料理も出来て、材料もある。
なのに駄々を捏ねているのは、ただ、面倒だからだ。
(誰か作ってくれる人、いないかな…?)
家でなら、誰かしら手の空いてる人に頼むことができる。
でも、ここは学校。しかも、寮部屋一人暮らし。
作って貰える知り合いもいない。
まぁ、いるにはいる……寮にある食堂になら。
でも、行くには少し面倒な気も。
そこには湊先輩達に会う危険とか、面倒事に遭遇する可能性がある。
そのため、行きたくない。それが理由である。
※湊先輩:“さん”付から降格したつもり
※面倒事:朝の体育館であったような出来事
うんうんと考えていると、タイミング良く?悪く?…部屋のチャイムが鳴る。
(こんな時間に鳴るとか…タイミング良すぎて、気味w…警戒心MAXなんだけど。まぁ、出てはあげるけどね!)
ガチャ
『誰?』
*****
あれから、雅の情報を整理してみた。…ない脳ミソで。
「今は、部屋に帰ってるらしいですね。部屋に向かう所を見かけた人がいます。」
「じゃぁ、決まりじゃね?」
「あとは、部屋番号だけ…か。」
上から、雅,尚都,千尋の順だ。
「こればっかりは、学生に聞いたんじゃ、得られない情報だわな。あとは寮夫とかだけど…俺は無理。苦手って言うか…男だし(…女だったら、チョロいのに)。」「おい。」
「あれ、聞こえてた?」
不穏な発言をする尚都に即座に反応する、千尋。
「しゃーねーじゃん!俺、男専門じゃなくて女専門だし!興味ねぇんだもん!」
“もんじゃねぇよ…”
たぶん、尚都以外が思ってしまったのも無理はないと思う。
全然、似合ってない。
そういうのは、あいつみたいな可愛い感じの…
「あ。」
と思考が飛びそうになったその時、雅が一言漏らす。
「どうした?見つかったのか?」
自然と雅のほうを見ると…
「えぇ。それが…――」
その口から発せられたのは…?
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