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Prologue +α
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「何でだよっ!!」
あ、すみません。
怒鳴り声から失礼しまして…
俺、雪乃の兄で“真白 雪虎”と言います。
真白家・三男、19歳です。
……じゃなくて!!
「お袋、親父!!何で許可したんだよ!??」
雪乃が家を出て行く上に、入学先はあの“彩雅学園”!!
有り得ねぇ…
『良いでしょ、別に。トラ兄だって、彩雅だったじゃん。トラ兄に出来て僕に出来ないはずないし。』
若干、貶されてる気もするが、この際どうでもいい!
(ある意味、事実だし…)
「お前は彩雅がどんな所か知らねぇから言えるんだ!考え直せ!!」
ユキはあそこが“ただの”不良校と思ってるっぽいが、そんなのは表面上だけに決まってるだろ!??
あそこはユキみたいな奴が、最も行っちゃいけねぇ場所なんだから!
『いーや!!…姫ちゃんとノリくんは良いって言ったし。』
拗ねて、飼い猫のシノと遊ぶユキは大変可愛いらしいのだが…
でもここで許して、ユキが危険な目にでもあったりでもしたら…
「なに、騒いでるの?」
『あ!!!カゲ兄!!』
こんな雰囲気の中、ひょっこり帰ってきたカゲ兄こと…“真白 景雪”。
「ただいま、ユキ。」
『おかえり、カゲ兄♪』
兄貴に駆け寄り、抱き着く様は甘える子猫のようだ。
10も歳が離れてるのが理由か…、はたまた、温厚な性格をしているのが理由か…
何にしても、ユキが1番懐いているのは景雪だ。
『カゲ兄も反対する?…僕が彩雅に行くの…。』
「星稜に行かずに、彩雅に行くと…?」
『ダメ…?』
ユキは涙を溜めた瞳で、兄貴を上目遣いで見上げる。
『「…………」』
そして、兄貴が何かを言う前に先手を打ったのは、ユキだった。
『反対したら、嫌いになるから!』
この一言は兄貴だけでなく、周りにいた俺達にも影響を与えた。
それを言われたら、送り出すしか…ないだろう…?
******
雪紀「ユキちゃんに嫌われたら、生きていけない…」
姫乃「私だって、ユキちゃんに嫌われたくないもの…」
雪虎「…嫌われたら意味ねぇし。立ち直れねぇ…」
景雪「……(まぁ、ユキについては心配しなくても大丈夫だろ…。とにかく、マサには伝えといた方が良さそうだな…。)」
******
雪諒「…あのユキがね…。まぁ、頑張りな。」
一番、雪乃に味方してくれたのは……その場にいなかった、次男の雪諒くんでした!!
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