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*もう何も望まない
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土曜日の朝。
今日くらいゆっくり寝てやろうと目覚ましもかけずに眠っていた。
真っ白な夢、何も見えない。
どこかで俺の名前を呼ぶ声がする。
あぁ、きっと森宮だ。
今日は何の話をするんだろう。
そんな何の変哲もない夢を見ていた
はずだった。
「…っ、ぁ……?」
「起きるの遅くない?もうやること終わっちゃったよ。あ、逆らったら殺すからね。」
「な、に……」
「何ってキミはめでたく俺の玩具になったのさ。嬉しい?嬉しいよね、キミ友達すらいないもんね?あははっ」
目を開いても視界すら奪われて何も見えない。
身体もほぼ動かすことが出来ないし、口さえもあまり動かない。
ぼーっとする頭を無理やりに動かしてようやく自分が拘束されているのだと理解する。
そして、その声の主が誰なのかも。
「今から3つ選ばせてあげるね。目と右手と口どれがいい?」
「…どれ、……?」
「さっさと選べよ。」
「ひ、っ…目、……っ、!」
「はい、目ね。それじゃ視界を解放してあげよっか。」
「んっ…、… 」
声と一緒に目を覆ってた布が外される。
眩しい光に目を細めると目の前に心底楽しそうな顔が見える。
わかっていたけれど、…森宮の兄だ。
そうだ。
確かインターホンが鳴って、寝ぼけたままドアを開けて…それからの記憶が無い。
「やぁ。元気そうで何より。前は外だったから即興だったもんね。今日はたっぷり準備してきたから思い切り楽しんでね。ほら、見てこれ。」
「…ぃ、……カ、メら……?」
「そう。キミのためにね。狂っておかしくなるとこ、ちゃんと撮っててあげるから。壊れたら向かいの川に捨ててあげるから安心して?」
あぁ、これが地獄なのかもな。
なんて軽いことを考えて
きっとこれから起こる耐えられないような仕打ちを諦め俺は目を閉じた。
仕方ない 諦めよ。
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