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暖かい夢
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とりあえず寝よう、と机を動かして二人で顔を合わせて固まる。
…ベッドが1つ。
一人暮らしの部屋に布団があるなんて思えない。
「…羽白、どうやって寝る?」
「え…?俺はここで…こうやって。」
羽白が何のためらいもなく床に寝転がっては丸くなる。
流石に床で寝るのはまずくないか?
かと言って男2人が一つのベッドで寝るのもキツい。
「俺が床で寝るからさ、羽白はベッドで寝なよ。」
「いいよ、お客さんだし。俺床で寝るの好きだよ。」
「逆に遠慮するんだけどそれ…」
「…いいから。電気消すよ。」
むくりと起き上がると半場強引にベッドへ寝かされる。
ここまで言われたら断りにくいし…明日は交代するってことで今日は甘えさせてもらおう。
暗くなった部屋の中手探りで布団を手繰り寄せる。
「おやすみ、羽白。」
「ん。…おやすみ。」
天井を目を瞑らずぼーっと天井を見上げる。
この布団も枕もシーツも全部羽白が使っているもの、なんて思うと意識してしまう。
…流石に自分でもに気持ち悪い。
ため息を一つ付き寝返りを打つ。
眠れない。
「ん、……すぅ、……」
しばらくふると小さく規則正しい寝息が聞こえてくる。
相当疲れていたのか、もともと寝つきがいいのか。
俺も寝ないと明日寝過ごして昼になってる、なんてのはごめんだ。
目をそっと閉じ羽白の寝息に耳を傾けながらゆっくりと夢へ落ちていく。
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