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2人並んで*
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*ミスでこのページを消してしまっていたため改めて更新しました
机の上には二人分の白米。
それと、エビフライが3つずつ。
その横にはキャベツの千切り…ではなく引きちぎったキャベツが山盛り乗せられてる。
「包丁握って3秒で手切るって…今度、子供用の包丁買ってくる?」
「今日はたまたま。森宮は心配しすぎ。」
「いや、あれホントびっくりしたからさぁ…あともう1歩で羽白の手が千切りになるとこだったって。」
「先しか切れてない。」
む、としてエビフライを頬張るとすぐに表情がくだける。
どんだけ食に飢えてるんだ…と思うけど言うのはやめにした。
「そうだ。明日、学校。一緒に行くんだよな?」
「え?あーそうだね。…あ、…そうか。」
「ん?」
二人で登校するって 少しまずい気がした。
特に…田中あたりが。
「森宮、早く。」
ドアの前、きちんと制服を着た羽白がじっとこっちを見てくる。
…遅刻しかけの原因は羽白の寝起きの悪さなんだけど。
「はいはい。羽白、明日は10分早く起きてよ。」
「わかった。」
「走って行こっか。遅刻したら生徒指導だしさぁ。」
「それは…ヤだな。」
フルフルと頭を振る羽白の手を引いて通学路を走っていく。
月曜日 テスト前日の朝だ。
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