アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2
-
「田中、他の皆は?」
「…知らね。パンでも買いに行ってるんじゃ?」
いつも通り焼きそばパンを食べながら周りを見るけど、いつもの先に集まったのは俺と田中だけだ。
珍しいこともあるなと思いながら特に気にせずに食べ進めていく。
「で。夏希、どこまでヤった?」
「はぁ、…!?」
「泊まったんだろ?とりあえず告白くらいしたよな?」
「…したけど。」
「まさか振られた?夏希童貞だもんな…女の子の扱いも出来ないのに男は難易度高かったかネ。」
「それ絶対関係ないからな…!!」
フラれたというか伝わってないというか…
好かれてるっていうのはプラスなんだろうけど、恋愛対象に見られてないって言うのがもう論外だ。
…それならすっきりフラれる方がまだハッキリするし。
「で、どうだった?」
「流された…というか、普通に好きって言われたんだけどさぁ。多分友達としてだろーし。まぁ同性に言われたらそうなるか…」
「ふぅん。思い切って押し倒したら?俺はお前をこういう意味で好きなんだぜ…って感じで?」
「却下。青臭い、というかそれ犯罪だって。羽白そういうの怖いみたいだしさぁ。」
「ビビリちゃんだもんね。ま、俺は俺のできる範囲で夏希のサポートするから夏希はちゃんとこくれよ。」
「…世話になります。」
田中が何かと相談に乗ってくれてるから理性も保ててるわけだし。
こういう時友達は役に立つな。
まぁ、田中にサポートされてる感は全くないんだけどな。
「ところで夏希君。」
「ん?」
「お宅の姫君が窓辺で一人ぼっちですがきかがなさいますか?」
「…ホントだ。転校生いないし、最初から一人で飯食ってるの知ってたら誘ったのに…俺ちょっと行ってくる。」
「はーい。」
田中がピシッと敬礼をして笑う。
羽白、俺の握ったオニギリちゃんと食べてくれてるかな。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
89 / 426