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葵と桜
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夏side
葵くんと桜は、すぐに仲良くなった。
葵くんは、どこか狂っていて
言葉遣いや、行動が可笑しい時がある
しかし、桜は気にした様子もなく
普通に接しているし、正しく教え直している。
「これ何?」
「飴」
「あめ?知らない」
特に食べ物…、それもお菓子の名前が分からない。
あまり食べてこなかったにしても
名前ぐらいわかると思うのだが…、違うらしい。
全くわからないと言った感じなのだ。
「飴、舐めてみる?」
「うん」
幼い感じの話し方に仕草。
まるで、小学校の低学年の子と話しているようだ。
これも、家庭状況が関係してるのだろう。
深く聞けないために推測でしかない。
「美味しい…」
「よかったな」
桜は無愛想だから、大丈夫かと心配したが
葵くんとは上手くいっているようだ。
まぁ、一見言い争っているような
刺々しい言葉が飛び交っているのだが…。
「ねぇ、今度遊びに行こ?」
「俺も行く」
「どこに行く気なの〜?」
行く気満々になっているけど、
全寮制の学校だから外出届がいる。
それに、どこに行く気なんだ…?
「「遊園地!」」
「そ、そう…」
「雪も連れていきたい」
「なら、蛍も誘っていいか?」
「うん」
こうして、土曜日に出かける話になった。
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