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鬼ごっこ。2
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夏side
今、僕は旧校舎にいる。言わずともがな、
人は僕しかいないわけで…
寂しいし、寒いしで嫌になってくる。
「早く終われ…」
旧校舎の生徒会室らしき部屋で一人。
何故か置いてあるソファーに座って本読み出す。
本は、その辺の棚に置いてあって
興味深いものもいくつかあり、何冊か拝借した。
時計は止まっていて、役に立たず
自分の携帯から時間を確認しながら過ごす。
のんびりと過ごしていると、一時間が経過していた。
廊下の方から、人の足音が聞こえた気がして
ホラーチックな感じにピクッと体が跳ねる。
「あ〜、面倒いな〜」
ヤバい…、誰か来た。
僕は隠れられそうなところを探して
会長が使っていたであろうと思われる机の下に
出来るだけ小さくなって隠れた。
椅子の置いてある方からしか見えないから
廊下側からでは見つける事は出来ないだろうけど…、
「んっ?今…、音したな〜、誰かいるの〜?」
まずい、見つかる。来ないで…。
流石に部屋の中に入られては
本は置きっぱなしだから、バレてしまう…
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