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鬼ごっこ。9
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桜side
アオの爆弾発言から少しして
いち早く正気に戻ったのは副会長だった。
そして、アオの方を見て
何かを言おうとはするが言葉になっていなかった。
「アオ、馬鹿なのか」
「本当のこと言っただけ」
「そうだけどな…」
僕もフォローの仕方がわからず
かと言って頼れる夏君もここにいなくて
また無言な時間が訪れた。
会長達は顔を見合わせて、
副会長は、困ったような表情を浮かべていて
会長は苦虫を噛んだような顔をしていた。
「そうですか…。それは、すみませんでした」
「いいの」
「アオ、"いいの" じゃなくて "いいよ" だ」
まだ慣れていないように喋るアオ。
これには二人とも苦笑した。
四人で話していたところに終了の合図が聞こえてきた。
「戻りましょうか」
「「うん」」
「あぁ、そうだな」
こうして僕たちは捕まることなく
再び体育館に戻ることとなったのだった。
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