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鬼ごっこ。11
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桜side
体育館に戻ると、夏くんが知らない子と話していた
もちろん、これは僕の一方的な嫉妬だ。
大体、今まで僕とアオ以外とは関わりがなかった。
誰だよ…
これで嫉妬するなと言う方が無理だ。
そのため、少しだけ睨むような視線になる。
「…桜、ちゃんと話すから。拗ねないで?」
「おぉ〜、捕まらなかったんだ〜!遣り手だね〜w」
そう言ってくる知らない奴を睨みつけて
夏のことを引き寄せて、距離をとらせる。
その後で、ギュッと抱きつけば
ちゃんとギュッと抱き返してくれて安心する。
「誰だ」
「おわぁ〜、随分嫌われてるね〜。そんな嫉妬深いと
捨てられ…、いってぇぇー!」
捨てられるよ っと言おうとしたであろう言葉に
グッと唇を噛み締めれば、口の中に血の味が広がる。
きっと、唇が切れてしまっているのだろう。
泣きそうになり涙を我慢していれば、言葉の途中に
痛がる声が聞こえてくる。
「何してるんですか?貴方は馬鹿なんですか?
馬鹿なんですね。知ってましたけど、本当馬鹿ですね」
「そんなに馬鹿 馬鹿 言わないでよ〜、副ちゃん」
「は?誰が副ちゃんなんですか?もう一回言ってみろや」
もう、どうでも良くなってしまって
夏くんに抱きついていたら、眠ってしまったようで
次に見た風景は寮のベットの天井だった
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