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弟、雪くん
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桜side
弟の気持ちが落ち着いてきた頃、
見つかったと連絡を入れた。
すると、雪のバイト先の店長と雪の恋人が
お見舞いに来てくれるらしかった。
しばらく話していたが、
雪は僕と夏に何があったのか
分かっているようで、
気を利かせてくれたみたいだった。
「また来る」
「ん、またね。お兄ちゃん」
弟が帰り際にくれたラム酒入りのチョコ
僕はこのチョコが好きだった。
お酒に弱い体質らしくこれだけで酔ってしまう
酔っているときの記憶は曖昧だが
自分の気持ちを素直に吐き出すようで
酔いが覚めた後は
すごく気持ちが安らかになっていた。
何処で買っているのか分からないが
飴で薄くコーティングされているチョコは
結構珍しいと思う。
「夏、家に来て」
「…え?」
「僕の家、来て」
不思議がっている夏の手を引いて
久しぶりに自分の家に帰る。
家について夏を自分の使っていた部屋へ案内し
お茶とお菓子を軽く用意して部屋へ行く。
久しぶりに部屋へ入っても、埃一つなく綺麗だ。
雪が掃除してくれているんだな…
夏は、ずっとそわそわしていて
なんだか落ち着きがなかった。
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