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アイスが食べたいの 1
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夏side
僕に寄りかかって眠っている。
可愛いくて、思わずキスをして頭を撫でてあげる。
すると、少しだけ擦り寄ってくる。
海で遊んでいた蛍くん達が戻ってくる頃
桜も目が覚めたみたいで、寝ぼけながらキョロキョロして
今の状況を把握したようだった。
「あれ?お兄さん泳がないんですか?」
「あぁ、僕は肌が弱いから直射日光は苦手なんだ」
「そうなんですか…」
蛍くんは桜の事情を知らないようで
海に来たのに、海で遊ばない桜を不思議そうにみていた
桜は、何を思ったのか急に名前で呼んでいいと言い
蛍くんと距離を詰めた。
仲良くしたい以外に意味は無いのだろうが…
「妬けるな…」
ボソッと言っただけなので、
誰の耳に届くこともなくその声は風と消えた。
遠くの方から歩いて来る梓たちを見つけて
"アイス…" と呟いたので、食べたいのかなと思い
雪くんと一緒に買っておいでと財布を渡りてあげる。
「蛍くん、良かったの?」
「雪、桜さんといるの楽しそうだから」
「あれで束縛が凄いとか…。信じられないよ」
「確かに」
お互いに嫉妬深いが、それ故に安心できる。
だからこそ、二人で楽しんで来てと言えるのだ。
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