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街ぶら 2
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夏side
レトロな喫茶店を見た桜は凄くテンションが高くなって
まるで、幼稚園児かと言うくらいに行動が幼い。
どうやら雪くんは慣れて居るようで、呆れたような顔をして居る。レトロなものが好きだとは聞いていたが
ここまでとは正直思って居なかった…。
「桜〜、少し大人しくしよ〜?」
「だ、だって〜!」
「お店から出されちゃうからね?」
「わ、わかった…」
少し静かになったけれど、飾ってあったスノードームを
見つけて、またテンションが上がっている。
もう、流石に僕でも手に負えないと思っていた…。
「わぁ〜!綺麗っ!可愛いっ!」
「お兄ちゃん、落ち着いて〜?」
「だって!ほら見て!」
「ほら、お店の人見てるから。外に出されちゃうよ?」
その一言で取り敢えず落ち着いてくれたみたいで
席についてメニューを決める。
甘いものが好きな桜は甘いホットケーキを頼んで
僕は、珈琲を頼んだだけだった。
「美味しい〜!」
「あぁ、ほら、口元ついてるから〜」
「ありがとっ、一口食べる?」
「僕はいいよ。桜が食べな?」
美味しそうに食べている桜を見るだけで
ふわふわと心が温かくなっていくような気がした…。
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